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手造りナイフの作り方

ナイフ造りは基本的にはヤスリ、ドリル、万力(バイス)、金きりノコがあれば可能です。さらにボール盤、グラインダー、ベルトサンダーなどがあれば作業効率をあげ正確な穴あけが可能となります。まずは自分の手持ちの工作機具をフルに活用してナイフを作ってみよう。ナイフを作る過程で作業効率をあげるために冶具の製作も必要となります。2本目、3本目のナイフ作りのために冶具は必ず作りましょう

@ まず、自分のイメージを図にします。目的、手の大きさなどを考え、サイズの確認のためにも方眼紙に書きます。
A 型紙を作ります。アクリル板がベターですが、厚紙でも可能です。同じパターンで複数作る場合はアクリル板で作りましょう。ヒルトの位置、ボルト穴、ヒモ穴の径と位置も正確に。
B 鋼材を用意します。使用目的に応じた鋼種、厚みのものを選びます。同時にヒルト材も選びます。真鍮(ブラス)、ニッケルシルバー、ステンレスがありますがそれぞれ利点と欠点があります。
C 鋼材にブルーインクを塗り(なければマジックインク)型紙をのせてケガキます。そのとき型紙が動かないようにクランプ等で押えます。ヒルト材にも鋼材の厚みに合わせてケガキ線を入れます。
D ボルト穴、パイプ(ソングパイプ)穴を開け、必要があれば重量軽減のための捨て穴もあけます。けがき線の外側に2mmまたは2.5oの穴を連続して開けます。後の作業を楽にするために穴は接近させ、できるだけケガキ線に近く、穴を開けるときはドリルの刃が逃げないようにポンチを打っておくこと。ヒルト材も同様にドリルでできるだけ接近させて穴を開ける。
E 金きりノコで穴を切りつなげば、およその外形が切り出せる。ヒルトの溝も同様に金きりノコで切りつなぐ、このときノコ歯を2枚、3枚重ねて切ると後の作業がしやすい。
F ヤスリでケガキ線まで外形を削る。ヒルトの溝もヤスリで整形、ナイフに収まることを確認。
G   ハンドル部分の重量軽減のためにテパーどりをします。グラインダー、ベルトサンダー等でハンドル部分を削ります。平面を出しやすくするための作業です。
H サンダーのプラテン部分やグラインダーの横、平面回転砥石、レジンダーなどを使い面を平らに削ります。なければダイヤモンド砥石で平面に削ります。
I ナイフにヒルトをセットしてピン穴を開けます。2mmまたは2.5mm
J ブレイドのエッジラインを0.2ないし0.3mm残しケガキ線を入れます。ケガキ線までヤスリ、グラインダー、ベルトサンダー等でブレイドを削ります。
K ブレイドをサンドペーパーで400番ないし600番まで研磨します。
番手を変えるたびに研磨方向を変えて前の研磨痕が残らないようにします。

タテ、ヨコ、ナナメ、ナナメで下目を消して)
L   焼入れ前の最後の作業としてキリオンの研磨、ブレイド上面、その他焼入れ後ではでは難しい細部の研磨を行います。
M 焼入れに出します。このとき鋼材名をハンドル部分にマジックインクで書いておきます。焼入れには約1週間かかります、この間にヒルトの整形をします。ヒルトは可能な限り出来上がり寸法に近い状態まで削ってください。
N 返ってきたナイフのブレイドをサンドペーパーで研磨します。ミラーならば2000番まで、その後バフに青棒を塗って、またはリューターやフレシキブルシャフトを利用してダイヤモンドペーストでミラーにします。ヘアラインならば1500番まで研磨してきれいなヘアラインを入れます。
O ヒルトのブレイド側を研磨してピンを入れてカシメます。ヒルトとブレイドのわずかな隙間を埋めるため、接着剤を使用する場合は接着剤に銀粉を混ぜて接着します。銀ロウを使用する場合はカシメた後ブレイドとヒルトの間に銀ロウを流し込みます。
P ハンドル材の取り付け、ハンドル材にはウッド、マイカルタ、スッタグなどがありますが、凝ればきりがありません、また現在では入手が不可能なものが多くあります。最初は安価な材料を使いたいものです。ハンドル材は接着剤とボルトで固定します。2段ドリルでハンドル材に穴を開けてボルトを固定します。同時にひも穴パイプも打ち込みます。
Q ボルトとひも穴パイプのあまった部分を金ノコで切り取り、最も使いやすいようにハンドルを整形します。ひも穴は必ず面取りしてください。この後シースを製作し、刃付けをすればナイフは完成です。
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